
VOXでは、これまでスパイス・ハーブ原料などの開発輸入を行い、日本国内の食品メーカー様などへ原料供給を行ってきました。 日本の消費者の厳しいご要望に沿えるよう、産地で専用の工場を設け、栽培指導、選別指導を実施しています。 これまで培ってきた経験を活かし、社内ベンチャーのVOXSPICE事業では、オーガニックスパイス・ハーブ原料を提供し、産地との持続可能な取組を目指しています。
産地の農家はVOXSPICEのとても大切なパートナーです。 産地との長期的なパートナーシップ(協力関係)がなければ、持続可能な取引はできません。 産地への還元はVOXSPICEの安定的な事業基盤を確保する再投資活動でもあります。 慈善活動ではないからこそできる社会貢献もあるのです。
スパイスは、ほとんどの産地が発展途上国です。 VOXSPICE事業では以下の5原則を保ち、産地農家の自助努力による持続的発展を支援しています。
VOXSPICEでは経常利益の50%を産地に還元することをお約束しています。 VOXSPICE事業を始めて2006年7月までの最初の一年間は初期投下コストや空輸費用が嵩み残念ながら経常利益が上げられませんでした。 でも少しでも産地へ還元したいと考え、ベトナム北部山岳地帯の少数民族の4つの集落に井戸を掘ることにしました。 彼らの生活水として、またスパイスを洗浄する水として活用されています。掘削・ポンプの設置費用など総工費58,864,000ベトナムドン。 同村とは栽培契約を締結し、無農薬有機栽培のスパイスを安定供給していただいています。
2年目(06年8月〜07年7月)も経常赤字でした。 おかげさまで売上が伸びてきていますが、成長期の当VOXSPICE事業では出費が先行しています。 しかしながら、やはり産地への還元活動を実施するため、東アフリカ・ウガンダでの有機JAS認証取得を資金面で支援しました。
3年目(07年8月〜08年7月)も間接費などが嵩み経常黒字が計上できませんでした。 穀物相場高騰などの影響で、在庫確保などの必要に迫られ、経費支出が先行しています。 しかし、この年もエジプトでの目視手選別の工程改善指導を2度に亘って行い、素晴らしい成果を上げています。 作業員たちの作業環境が改善され、多くの雇用が創出されています。

VOXSPICEではオーガニック(有機)栽培で生産されたものを提供しています。 オーガニック栽培とは「無農薬・無化学肥料で栽培される」ことを意味しています。 国や認証団体によって取り決めが微妙にことなりますが、堆肥や自然由来の鉱物、天然ハーブ由来の害虫忌避剤などは使用が認められています。
日本で「オーガニック」といえば、「安全で健康志向の食品」としてのイメージが定着し、消費する人にとってのメリットのみが考えられがちですが、自然環境と調和した持続可能農業を目指した、地球環境にやさしい農法という側面も見逃せません。
海外の産地を訪れるといつもがっかりさせられます。 残念ながら世界のどんな田舎を訪れても農薬が使われている光景に出会うからです。 でもそこには、いつも同じ法則があります。 農家が自分たちで食べるものには農薬は撒かないことです。
作物がその土地の気象・土壌に適した条件で栽培されたとき、農家にとって余計な負担となる農薬や肥料を使わなくても、とてもおいしい作物が収穫されます。 VOXSPICEがおいしいスパイスやハーブを捜し求めると、結局は作物の原産地に近い場所で昔ながらの農法で栽培されているものを選ぶことになるのです。
「スパイス・ハーブを上手に使おう」、などと無理に意気込まないでください。
まずは楽しみましょう。 まずはひとつひとつのスパイス・ハーブが持つ香りや味や色の奥行きの深さを実感してください。 特徴のある香りや味や色が、表現されています。 ひとつひとつのスパイス・ハーブにはすでに数千もの植物化学成分が含まれています。 それは自然が作り出す芸術なのです。 しかも、自然栽培やオーガニックなど適した場所で栽培されたスパイス・ハーブの有効成分は、そうでないものと比べてとても高いのです。 料理だけではなく、アロマテラピー、ハーブバス、日頃の健康管理としても、少しずつ生活の中に取り入れていただけたらと願います。